●「夏祭り」は何の祭りのことをいうの?●
夏祭りとは、その名の通り夏場におこなわれるお祭りのことです。夏祭りは厳密な定義などはなく、一般に「夏におこなわれるお祭り」という意味合いで使われているのです。例えば、「京都の夏祭りは○○祭りが有名だね」というように。ですから、古来よりおこなわれてきた民俗行事も「夏祭り」といいますし、町内会のイベントも「夏祭り」としておこなわれます。もちろん、自分たちで企画したイベントだって「夏祭り」を名乗ってもいいのです。●なぜ、夏にはお祭りが多いの?●
夏の風物詩のひとつに挙げられるほど、7・8月には日本各地でたくさんのお祭りがおこなわれます。その理由はいくつかあり、ひとつは集客による売り上げ向上の目的です。夏期休暇を設ける機関が多いこの時期、夏祭りなどのイベントは多くのお客さんを集めやすく、ひいては経済や地域の活性化につながります。このことにより、商店街や町内会、展示会場など、さまざまな団体で夏祭りが開催されています。また、上半期の節目となる時期ということから、会社や組合などが、仕事の骨休めとして夏祭りをおこなったり、地域の人たちとの交流をはかるために催されたりするケースもあります。●夏祭りの神は恐ろしい?●
日本の伝統的なお祭りの多くは、農業に基づいておこなう豊作祈願の祭礼をルーツとしています。しかし、夏祭りだけは違っており、ほとんどが怨霊を鎮めるための祭礼です。●ルーツは祇園祭にあり!●
怨霊を鎮めるためのお祭りのルーツは、平安時代におこなわれた「御霊会(ごりょうえ)」にあるといわれています。当時、都には伝染病が蔓延しており、人びとはそれをたたりだと思いました。藤原氏との政権争いに敗れて死んだ、早良親王らの怨霊が、病を流行らせているに違いないと考えたわけです。そして早良親王らの霊をなぐさめるためにおこなわれたのが、御霊会です。